「あ、ホセ?『ノーカトーク』明日やんな?お客さんにチラシ渡しといたでー。女の子が一人行ってくれるって言っとったわ。がんばってなー。」フランク菜ッパの室井さんからの電話。僕が受け持ったチラシが、とりあえず一人でも人集めに役立って良かったとホッとしました。
2013年3月3日 『ノーカトーク』当日、京都市のカフェ&多目的スペース「かぜのね」に向かいました。亀岡市旭町から「かぜのね」までは車で1時間ほど。早朝ひと仕事してから、集合時間に間に合うように出発。話し手として登壇することになっている4人が集まりました。全員就農してから2~3年の人ばかり。事前に数回打ち合わせで集まったので、もう顔なじみになっていました。
最後の事前打ち合わせで、主催であり司会兼話し手であるベジタブルボートの大江くんが会の大まかな流れを説明してくれて、本番に備えます。
「みなさん告知ありがとうございました。申し込み結構あって、今日はお客さん30人くらい来ますよ。あ、平井さん。フランク菜ッパのお客さんも申し込んでくれていますよ。オモ・・マツさんかな?」
申込者名簿を見ながら報告してくれた大江くんの言葉を聞いて、正直驚いていました。「30人も・・。会費払ってまで聞きに来てくれたんだから、しっかり話をしないと・・・。」人前で話したりするのは初めての経験だったので、それなりに緊張していました。
そして、本番。正直どんな話をしたか、詳しくは覚えていません。でもお客さんの反応は良く、4人の話し手の話す内容それぞれ面白がってくれていました。質疑応答が終わり、交流会。残ってくれた人たちはみんな喜びの声を聞かせてくれたので、責任はひとまず果たせたかと安心しました。ちょうどその日誕生日だったメンバーの一人のお祝いをして、会は解散。一人、帰路に就きます。
大江くんが話を持って来てくれて以来、イベントという非日常感のあるできごとに関わって楽しい思いをさせてもらいました。明日からまた一人で黙々と畑と向き合う暮らしだな、とぼんやり考えながら車を走らせました。
しかし、この時すでに重要なターニングポイントを通り過ぎていたことを、一週間後に知ることになります。
知る、感じる、つながる 多目的カフェ かぜのね HP https://www.kazenone.org/index.php