野菜セットを自分で配達するというスタイルを始めて、亀岡市の畑から大阪や京都市内に軽トラで走り回っていました。京都市内には個性的な八百屋さんが数多くあります。その中で、就農当初にご縁ができて家や畑にも時々足を運んでくれる人がいました。それが、『フランク菜ッパ』の室井さんでした。
『フランク菜ッパ』は知る人ぞ知る名店。室井さんのキャラに惹かれて、ファンが常に店にたむろしていました。僕もその一人で、毎週の配達途中で立ち寄っていました。野菜がある時は買ってもらったり、何も無くても喋りに行っていました。野菜セットの届け先がゼロの時から見てくれていた室井さんは、少しずつ配達先が増えていくのを心から喜んでくれました。
そんな感じで親しく付き合っていたので、『ノーカトーク』の時も「今度友達とこんなイベントを企画しているんです。」と話して、快くチラシを置かせてもらえました。友達同士で企画したイベントだったのでノルマとしてチラシを預けられたものの、あまりそういうものを頼める人がおらず、結局預かったチラシ全部『フランク菜ッパ』に置いてもらいました。
当時は義理を果たせてホッとしただけでしたが、実はそれが重要な意味を持つことになるということを後になって知ります。『フランク菜ッパ』にだけはあのチラシを置かなければならなかったのです。
フランク菜ッパ Facebook https://www.facebook.com/franknappa.kyoto/
